薬師寺は、南海高野線 千早口駅を北側に300mほど進んだ山裾に位置しています。 薬師如来を本尊とするこの寺は融通念佛宗で、その創立沿革は明らかではありませんが、南北朝時代には観心寺の末寺であったと伝えられています。 こんもりとした木々に囲まれた境内の北側には、暦応4年(1341)の刻名のある石造五輪塔があります。空輪・風輪・火輪・水輪・地輪から成るこの塔は、塔高約1mと小規模ながらよく整った形から堂々とした量感をもち、年代が明らかなことから大阪府文化財保護条例により指定を受けています。
南海高野線 千早口駅